ドライアイに注意! コンタクトレンズが乾く時の4つの対策

ドライアイに注意! コンタクトレンズが乾く時の4つの対策

コンタクトレンズが原因で、目が乾き易くなってしまう事はよくあるケースです。乾いたレンズを眼にずっと入れているのは、気分的にも健康的にもよくありません。

ここでは、ソフトコンタクトレンズが乾くという人へ、その原因や対策法を紹介します。きちんと対策し、より快適なアイライフを送りましょう。

1.ソフトコンタクトレンズがよく乾く理由は?

ソフトコンタクトレンズの素材は含水性素材といい、最初から水分を含んだ素材でできています。濡れたスポンジをしばらく放置しておくと少しずつ乾いていくように、ソフトコンタクトレンズも、時間の経過とともに少しずつ乾いていきます。

そして周りに水分があれば、本来の潤いを取り戻すために吸い取ります。

これはレンズを眼に入れている場合でも同じで、眼を閉じていても、時間の経過と共にレンズは乾き、周りの水分を吸収していってしまいます。

一方で、ハードコンタクトレンズは、元から水分を一切含んでいないので水を吸収することもなく、瞬きするたびにレンズが眼球上で動いて涙の生成を促すので、乾きにとても強いという特徴があります。

2.実は知られていない!?タイプによって乾きやすさが違うのです!

基本的には、レンズの寿命が短いほど、乾きに弱いと言えるので、1day<2week<1month<ハードコンタクトレンズの順番に乾きに強くなります。

ただ、これはあくまでレンズが新品状態の話。コンタクトレンズを長く使っていると、汚れ方や傷の付き方で劣化の差が出てくるので、この順番もあまり参考にならなくなります。

覚えておいて欲しいのは、乾きに強いタイプ=良いレンズでは必ずしもないということ。乾きに強いに越したことはないですが、医学的な観点から言えば、眼の健康上最も良いとされるのは、毎日新しいものに取り替えられる1dayです。

近年、1dayソフトコンタクトレンズでも、乾きに強いレンズがいくつも出てきています。逆に、1monthの中でも、古いものではとても乾きに弱い製品もあります。同じタイプのレンズでも、性能は製品によってピンキリだと言えるでしょう。

3.コンタクトレンズが乾くときの4つの対策法

3-1 まずは、まばたきをすること

まばたきは、目の乾きに対する有効な対策法の一つです。無意識に行っているようなパチパチとした軽いまばたきではなく、しっかり目を閉じる意識的なまばたきを行うようにしましょう。

まばたきには他にも、乱視のブレを一時的に軽減したり、角膜上の汚れをぬぐい去る役割があります。パソコンやスマートフォンの画面を見つめている時はまばたきが減りがちなので、そういう時こそ、意識的にまばたきを行うようにしましょう。

3-2 コンタクトレンズ専用の目薬をさす

まばたきをしても乾きが気になる場合は、目薬を差してみるのもいいでしょう。ただし、目薬の中にはソフトコンタクトレンズとの相性がよくないものもあります。

目薬を選ぶ際は、「コンタクトレンズ対応」などの表記があるものや、防腐剤が入ってないものを選ぶようにしましょう。

3-3 装着液を使う

コンタクトレンズの関連アイテムとして、装着液というものがあります。装着液は目薬とは違い、レンズを装用する前にレンズ自体に垂らして使うものです。

装着液の一番大きな役割はレンズを付けやすくすることですが、中には保湿成分が含まれていて、乾き対策への効果が期待できるものもあります。

3-4 乾きにくいコンタクトレンズに変える

同じタイプのコンタクトレンズでも、製品によって乾きに対する強さは大きく異なります。今使っている製品より乾きに強いものがあるなら、そのコンタクトレンズを試してみるのもいいでしょう。

4.目に十分な休息をあたえましょう

ドライアイは、単に目に潤いが行き渡らず、目が乾くだけのものでなく、実は他の目の病気も引き起こす、大変危険な病気です。

その原因は、長時間にわたる目の酷使や、部屋の乾燥、間違ったコンタクトの使用等があげられます。読書好きな方や、パソコンをよく使用するお仕事をされている方は、ドライアイのリスクが大きいと言えます。

ドライアイを未然に防ぐには、連続した目の酷使を避け、目を定期的に休める、加湿器を使って部屋の乾燥を防ぐ、コンタクトをしたまま眠らない、コンタクトを常に清潔にしておく、蒸しタオルで目を覆い、目元の血流を改善する、目が乾燥したと感じた時は、専用の目薬を使用する、照明などの光を直接見ないようにする事です。

5.【まとめ】たまには泣いてみるのも、いいんじゃない?

5-1.「年をとると涙腺がゆるむ」はウソ?

皆さんは、最後に泣いたのはいつですか?「年をとると、涙腺がゆるくなって…」なんて言いますが、実はこれウソなんです。

なぜなら、そもそも涙腺には「ゆるむ」という表現が見合うような、蛇口のような器官が存在しないからです。それどころか、実は涙は年齢とともに出づらくなってしまうのです。

人間の肌を例に考えてみてください。肌は加齢によって水分の分泌量が少なくなり、カサつきを感じますよね。涙を分泌する器官である涙腺も同じで、年齢を追うごとに機能が低下して、分泌量は減ってしまいます。

「年をとると涙腺がゆるむ=涙がよく出る」とは実は正反対!むしろ「年をとると涙は出づらくなる」という方が正しいのです。

5-2.「年をとると涙がよく出る」と感じるだけ

とは言うものの、「年をとると涙がよく出る」と感じるのは、間違いではありません。一見矛盾しているようですが、「涙」とは何なのかを知れば、なるほど〜と理解できるでしょう。涙は主に「塩水・脂・タンパク質」の3つから出来ています。

目は、涙に含まれた「脂」によって乾燥から守られ、「タンパク質」によって栄養が届けられるのです。しかし、年齢齢とともに「脂」は減少してしまします。脂が不足した涙では、目を乾燥から守るには不十分のため、それをどうにか補おうと、体はひたすら「塩水」を分泌させようと頑張ります。

程よくタンパク質などの脂を含んだ「とろっとした涙」と、塩水のみの「さらさらとした涙」。前者は粘度によって、まぶたの内側にとどまりますが、後者は目からこぼれ落ちるため、「涙が出ている」と認識しやすくなります。

加齢によって涙全体の分泌量は減少しているものの、「さらさらとした涙」が分泌される割合が増えるため、「年をとると涙が出やすくなる」と勘違いをしているのです。

5-3.年齢はともかく、たまには泣いてみませんか?

ドライアイに一番効果的なのは、泣くことです。また、涙を流すことには、興奮や緊張を強いる交感神経が優位な状態から、リラックスや安静を促す副交感神経が優位な状態へと自律神経をスイッチさせ、ストレスが緩和される作用があります。

泣ける映画を観る、泣ける本などを読む、週に一度は意識的に泣いてみてはいかがでしょうか?