目が痒いな、目に何か違和感があるなと思い鏡を見てびっくり!白目がぶよぶよのゼリー状に盛り上がっている!そんな経験したことありませんか?
それは、「結膜浮腫(けつまくふしゅ)」という目の病気かもしれません。簡単に言えば、目がむくみを起こしてしまっている状態です。
今回のコラムでは、結膜浮腫の原因や治療法について詳しく見ていきましょう。
1.結膜浮腫とは?
結膜浮腫とは、白目の部分がぶよぶよのゼリー状に盛り上がる病気です。一般的に子供に多く見られる病気ですが、大人でもかかることはあります。
症状としては白目の部分がゼリー状に盛り上がる他に、痒みを伴ったりゴロゴロするなどの違和感が生じます。
症状の程度は人それぞれで、軽くシワが寄ったような状態から白目全体がぶよぶよに盛り上がる状態まで様々。ひどい場合には、瞼を閉じるのが困難なこともあるようです。
2.結膜浮腫の原因は?
白目の表面には結膜という透明な膜があります。結膜は、白目の表面にぴったりとくっついているわけではなく、少し空間があります。この空間に何らかの原因で水がたまり、むくんだ状態が結膜浮腫です。
結膜浮腫になりやすい人は、もともとアレルギー性結膜炎を持っている人や花粉症の人。痒みで目を擦ったり掻いたりと刺激を与えることが原因で起こることが多いようです。
3.結膜浮腫の治療法は?
結膜浮腫は見た目のインパクトが大きいので、慌てて眼科に駆け込む人が多いようですが、一時的なアレルギー反応の一種なので、時間が経てば自然に治る場合がほとんどです。
痒くても、擦ったり掻いたりせず触らないことが大事。目に刺激を与えず安静にすることが一番の対処法と言えるでしょう。どうしても痒みが我慢できない場合は、保冷剤などをタオルに巻いて目元を冷やすと少し緩和されます。
しかし、症状が何日も続く場合や強い痛みを伴う場合は、他の病気が疑われますので一度眼科を受診しましょう。
4.コンタクトレンズが原因の場合も!
結膜浮腫にかかっていなくても、白目の部分がぶよぶよのゼリー状になってしまう場合もあります。その原因は、コンタクトレンズの不適切な使用が考えられます。
- コンタクトレンズの洗浄が不十分
- 汚い手でコンタクトレンズ装用したことで菌が目の中に入る
- ドライアイによる乾燥で目に傷がつく
など。その時は症状が治まるまでは、コンタクトレンズの使用は一旦中止し様子をみましょう。
また、対策としては普段からコンタクトレンズを清潔に保ち、ドライアイにならないように適度に目薬を点眼する、結膜浮腫の時と同様、擦ったり掻いたりしないことが大切です。
【まとめ】
結膜浮腫はほとんど痛みを伴わないので、自分では気付かず鏡を見たり、他人に指摘されて初めて気づく人が多いようです。
基本的には、そこまで深刻な症状ではないので心配する必要はありませんが、頻繁に結膜浮腫を繰り返すような場合は、主な原因となるアレルギー性結膜炎に対する根本的な治療が必要です。一度眼科で相談してみましょう。
また、普段から部屋をこまめに掃除したり布団を干すなどして、アレルギー性結膜炎を引き起こす埃・カビ・ダニ・ハウスダストなどを溜め込まないことも予防としては大切なことです。