コンタクトレンズやメガネを使用している方は、眼科や病院で処方箋をもらい、自分の目にあったアイテムを購入されていると思います。
では、視力矯正の診断を受けた眼科や病院で、「近視」「遠視」「乱視」のうち、どの診断を受けたかまでを覚えていますか?
また、その3種類の見え方について理解をし、正しいメガネやコンタクトレンズを使用していますか?
今回は、そんな「近視」「遠視」「乱視」それぞれの見え方の違いについてご紹介します。
日本人の半数以上が「近視」に悩まされている?
「乱視」を併せもっている人がほとんど…
私たち日本人の半数以上が、「近視」だと言われています。
特に最近は、スマートフォンやテレビゲームなどを使用する機会が増え、長い間近くを見つめ続ける時間が増えていることも、「近視」の増加に影響を与えていると考えられています。
また、「乱視がまったくない人はほとんどいない」とされており、近視や遠視と併せて乱視も持っている人が多いと言われています。
コンタクトレンズやメガネの度数を決める時には、その乱視度合いも考慮したレンズを適切に選んでもらうことが大切です。
近視の特徴
近くはよく見えて、遠くが見えにくい
日本人に一番多い「近視」は、近くのものはよく見えて、遠くのものが見えにくい特徴があります。
角膜や水晶体の屈折力が強すぎるため、網膜よりも手前で焦点が結ばれてしまい、対象がぼやけてしまう状態のことをいいます。この場合には、凹レンズを用いて光の屈折力を弱め、網膜に焦点が合うように矯正します。
遠視の特徴
近くも遠くも焦点が合わせづらい
「遠視」は、近視と逆の「遠くが見えて近くが見えにくい状態」ではありません。
実は、近くも遠くも焦点を合わせづらく、どちらも見えにくい状態が「遠視」の特徴です。遠視の人は、常に目が緊張しているため、疲れやすい目とも言われます。
視力矯正のレンズは、凸レンズを用いて光の屈折力を強めて網膜の一点にピントが合うように調整します。
乱視の特徴
焦点が一点に集まらない状態
「乱視」は、屈折点によって角膜や水晶体の屈折力が異なるために、焦点が一点に集まらない状態です。
近視や遠視と併発していることが多く、メガネやコンタクトレンズで矯正できますが、近視用や遠視用のレンズよりも割高になることがほとんどです。
乱視の矯正には、円柱レンズを用います。メガネでは矯正できないほど乱視が強い場合や左右の見え方が異なる場合は、コンタクトレンズを使用します。
それでも矯正できなかったり、コンタクトの手入れや検査がめんどうだと感じる場合は、屈折矯正手術を行うこともあります。
近視・遠視・乱視のどれかを忘れてしまったら…
メガネの処方箋かコンタクトの容器のふたをチェック
自分が近視・遠視・乱視のどれなのかを忘れてしまっても、判断する方法はあります!
メガネを使用している人は「メガネの処方箋」を、コンタクトレンズを装用している人は新しいコンタクトの容器のふた部分を見てみましょう。
度数の1番左に「−」とあれば「近視」、「+」とあれば「遠視」です。
見え方は変化することもあります
近視・遠視・乱視の違いを知らなくても大丈夫と思う人は多いかもしれません。
しかし、目は一生ものです。念には念をいれて、一度、処方箋やコンタクトレンズのふたを確認してみるのもよいでしょう。
ただし、日常生活や仕事場の環境、加齢によっても目の見え方は変化してきます。
見え方がいつもと違うと感じたら、すぐに眼科で検査を受け、メガネやコンタクトレンズを改めるようにしましょう。