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大事な知識

「目」と「眼」と「瞳」の使い分け方、意味の違いを知っていますか?

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モノやコトを“見る器官”として、私たち人間や動物の顔にある「め」。
この「め」を漢字で書くとき、「目」か「眼」か「瞳」の3つで悩むこともあるのではないでしょうか?
どれも同じ「め」のことではありますが、実はそれぞれ意味合いが違う「め」なんです。
今回は、「目」と「眼」と「瞳」の正しい使い分け方や微妙な意味の違いについてご紹介します。

1.「目」の意味する範囲はとっても広い

まぶた・目頭・目じりもひっくるめて「目」

「め」を漢字で書くとしたら、真っ先に思い浮かぶのが「目」(め・ま・モク・ボク)ですよね。
この目は、顔のパーツとしての「目」を表し、眼球だけでなく、周りのまぶた、目頭、目じりのぜんぶを含みます。
目撃・注目・目測・目線・目利きなど、“見るという行為”や“見えたモノの様子”を表現する熟語に「目」が使われるのは、「目」が目の全体を表す漢字だからなんです。

生きものの視覚器官以外にも使われる「目」

顔の中心にあり、印象を決める役割もある「目」は、生きものがモノを見るための視覚器官を表す以外に、“丸い形”や“大事な部分”、ものごとを“区別する境”を表す使い方もメジャーです。

■ 丸い形を表す使い方   → 台風の目、魚の目、サイコロの目など
■ 大事な部分を表す使い方 → 目標、目印など
■ 区別する境を表す使い方 → 節目、項目、潮目、一番目など

「目」が比喩的に使われる日本語も

ひどい目にあった、痛い目にあった、目が飛びでるなどは、「目」を使った比喩的表現で、普段の会話でもよく使われます。
このように「目」は、顔のパーツを表す範囲も、言葉の意味的な範囲も、使われ方の範囲も広いのが特徴です。

2.「眼」は専門性の高い使われ方が一般的

本来の範囲は「眼球」の部分だけ

モノを見る器官としては、「目」と同じ意味をもつ「眼」(め・まなこ・ガン・ゲン)ですが、まぶたや目頭などを含む「目」と違い、こちらは「眼球」だけを指す漢字です。
だから、日常会話に登場することは少なく、医学・生理学・生物学などの専門分野における用語として使われることが一般的です。
眼科・眼圧・眼底・眼光・点眼・眼鏡・双眼鏡・などの熟語は、「眼」を使った言葉の代表格。
メガネを「目鏡」と書かず、「眼鏡」と書くのは、眼球の視覚機能を矯正するためのアイテムだからです。

ものごとを見抜く、見極める力の意味も

「眼」を使った熟語には、観察眼・心眼・方眼・千里眼などもあります。
ここでの「眼」は、ものごとの本質を見抜く力、見極める力など、人間の洞察力を意味しています。
また、訓読みの「まなこ」は、「目の子」という意味を持っていて、もともとは“黒目”を表していましたが、最近では「目」と同じ意味で使われることがほとんどです。
「寝ぼけまなこ」や「どんぐりまなこ」は、眼球の様子というよりも、目の形や目つきなどを表していますから、目の全体的な状態を言っていますよね。

3.「瞳」は本来、黒目の部分だけなんだけど…

曲の歌詞や小説で目にする「瞳」は黒目なの?

曲の歌詞や小説などでよく目にする「瞳」(ひとみ・ドウ)は本来、眼球の真ん中にある瞳孔(黒目)のみを指します。
言葉の意味としては、「目」や「眼」よりもさらに範囲のせまい「瞳」ですが、黒目の部分だけの意味で使われることはほとんどありません。

情感やロマンティックさをプラスする「目」の比喩表現

「まっすぐな瞳で見つめる」「瞳をとじて考える」「君の瞳はとてもキレイ」など、普段目にしたり耳にする「瞳」は、目の全体的な印象や目線などを言い表す際に使われます。
「目」を「瞳」と言い換えることで、情感がこもっているように思えたり、ロマンティックさをプラスすることができるとあって、「目」の比喩としての「瞳」が一般的になっているんです。

【まとめ】“め”の漢字が表す範囲は、瞳<眼<目

“め”を表す3つの漢字「目」「眼」「瞳」には、それぞれ意味する範囲に違いがあります。
「目」は、まぶた・目頭・目じりも含めた目の周り全体のこと
「眼」は、目の中の「眼球」のこと
「瞳」は、眼球の中の「瞳孔(黒目)」のこと

このように、漢字の意味にははっきりとした違いがあるのですが、それぞれの漢字を使った熟語や比喩的な表現に“目をやる”と、「眼」や「瞳」が本来の意味や範囲を超えて、「目」として扱われることもよくあります。
意味が混同してしまいがちになりそうですが、本来の漢字の意味を理解した上で使い分けができる人ほど、“お目が高い”のではないでしょうか。

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