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子どもの視力低下が深刻化 近視人口は日本中、世界中で増加中

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近年、コンタクトレンズを装用する中学生や高校生がどんどん増えています。
このコンタクトデビューの早まりは、オシャレに気を使い始めるお年ごろだから?また、運動や部活動の際にメガネよりも便利だから?
その答えは、もちろん、どちらも当てはまると思います。
しかし、そもそもを考えてみると、コンタクトやメガネを使って視力を矯正しなければいけない子どもや学生がどんどん増えているということですよね。
実は、遠くが見えづらい「近視」の人口は、世界中で増加の一途をたどっていることが分かっています。
近視人口の割合や今後の増加予測を聞けば、きっと驚くことばかり。今回は、視力にまつわる社会的問題に目を向けてみたいと思います。

1.日本の近視人口は数十年のあいだに急増

小・中・高生の近視割合の増加は特に深刻

近視によってコンタクトレンズやメガネでの視力矯正を必要とする人の数は、ここ数十年のあいだに急増しています。
特に、日本では、小学生、中学生、高校生など子ども世代の近視人口増加は深刻です。勉強やスポーツをする際に、メガネやコンタクトレンズが欠かせない人の割合は、時代と共に右肩上がりです。

小学生の3分の1、中学生の半数、高校生の3分の2が近視

文部科学省が2019年12月に発表した最新の「学校保健統計調査」によると、視力が1.0に満たない近視の子どもの割合は、小学生で約35%、中学生で約58%、高校生にいたっては約68%です。
実に小学生の3分の1以上、中学生の半数以上、高校生の3分の2以上が近視であるとの結果が出ています。
また、すべての世代で、男の子よりも女の子の割合が高いことも日本における若年世代の近視事情と言えます。

裸眼視力の詳細データ

〈小学生〉
■ 合 計 → 視力1.0未満/34.57% 視力0.3未満/9.38%
■ 男の子 → 視力1.0未満/31.33% 視力0.3未満/8.29%
■ 女の子 → 視力1.0未満/37.97% 視力0.3未満/10.52%

〈中学生〉
■ 合 計 → 視力1.0未満/57.47% 視力0.3未満/27.07%
■ 男の子 → 視力1.0未満/52.93% 視力0.3未満/24.02%
■ 女の子 → 視力1.0未満/62.22% 視力0.3未満/30.25%

〈高校生〉
■ 合 計 → 視力1.0未満/67.64% 視力0.3未満/38.98%
■ 男の子 → 視力1.0未満/65.36% 視力0.3未満/36.73%
■ 女の子 → 視力1.0未満/69.97% 視力0.3未満/41.27%

※ 視力1.0未満の数値には、視力0.3未満の数値も含まれています

2.世界の近視人口の数もどんどん増加中

60年前と比べて近視人口が約4倍になった国まで

近視人口の増加は、日本だけの問題ではなく、世界共通の問題になっています。
すでに、世界の人口の約25%が近視であるとの統計結果が出ているほどです。
特に、日本、中国、韓国、香港、台湾、シンガポールなど東アジアの近視人口の増加は世界的に見ても異常な伸び率です。
中国では、20歳の時点での近視率が80%と言われていますし、韓国、香港、台湾、シンガポールの近視人口は、60年前と比べて約4倍にもふくれあがっているとされています。

2050年には世界人口の半分が近視になる!?

欧米諸国の近視人口の比率は、東アジア圏と比べれば少ないのですが、増加傾向にあることに変わりはありません。
海外のある研究調査結果によると、今後も世界的に近視人口は増えていくと予想されます。なんと、30年後の2050年には、世界人口の約半分にあたる47億5800万人にのぼるとまで言われているのです。
もちろん、失明や網膜剥離の恐れまである強度近視の割合も徐々に増えていく予測であり、視力低下を防ぐ取り組みに力を入れはじめた国もあるほどです。

3.近視の人口が増えている原因ってなに?

生活環境と生活習慣の変化が視力に影響

では、どうしてそんなに急激なスピードで、近視人口が増え始めているのでしょうか?
その理由として考えられることは、世界共通の“文明の発展”と“ライフスタイルの変化”があります。
パソコン、スマートフォン、小型ゲーム機などの使用が身近で当たり前となった現代は、子どもの頃から“近くのものを長時間にわたって見つづける機会”が増えています。
また、それらの機器を扱う影響や安全面への配慮から、“子どもたちが家の外で遊ぶ機会が減った”ことも視力低下の要因と言われています。
子ども時代の「生活環境」や「生活習慣」は、視力を守るためにとっても大切だということですね。

4.近視は親から子どもに遺伝しやすいってホント?

これからも近視人口が増える可能性は高い…

近視の主な原因には、親からの「遺伝」もあります。
父親か母親のどちらか、または両親が揃って近視や強度近視である場合、子どもも早くから近視になりやすいと言われています。これは、必ずしも当てはまるものではありませんが、確率的には高いという統計データがあることは確かです。
さて、ここで考えておきたいのは、親からの遺伝によって子どもも近視になる可能性が高まるのであれば、「近視人口の増加に歯どめが効かないのでは?」という視点です。
若い世代の近視人口が確実に増えているからこそ、次の世代、その次の世代へと、“近視になりやすい遺伝の力”は引き継がれていきます。
近視人口増加の波をくいとめることは、世界的に見ても難しい課題と言えそうです。

【まとめ】近視が目の病気や失明につながることを忘れないで

日本国内のみならず、世界中で増え続けている近視人口。なかでも、成長期の小・中・高生世代の増加率は目をみはるスピードで加速しています。
視力が悪くなれば、自分の視力に合ったコンタクトレンズやメガネが視界を良くしてくれますし、まわりのみんなも同じだから大丈夫と思うかもしれません。
ですが、近視が進行し過ぎてしまうと、網膜や視神経などに悪い影響を及ぼしたり、さまざまな目の病気にかかったり、最悪の場合“失明”してしまうかもしれないことを忘れてはいけません。
幼児期や小学生などの年齢が低い子どもには特に注意が必要です。保護者は、子どもの近視を早めるきっかけとなるような生活環境に気を配り、できるだけ長く視力を守るように管理してあげることが大切です。

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