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2020年1月 目とコンタクトの
大事な知識

アントシアニンやビタミンA… 目の健康に効果的な栄養素5選

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子どもの頃から視力低下に悩む人が増え、コンタクトレンズやメガネを着ける人口の比率は右肩上がりです。
視力を矯正するためのアイテムが充実している現代ではありますが、視力が悪くなった分だけコンタクトやメガネの度数を変えなければいけないのは、正直、大変ですよね。
視力矯正が必要になったとしても、できれば視力をキープし、それ以上悪くならないようにしたい。今回は、そんな方に必見の、目の健康に効果的な栄養素5選をご紹介します!

1.ブルーベリーで有名な「アントシアニン」

網膜にある「ロドプシン」の合成を助ける青紫色の色素

目にいい食べ物と言えば、ブルーベリー。目にいい栄養素と言えば、アントシアニン
真っ先にそう思いつく人は多いのではないでしょうか?
アントシアニンは、ポリフェノールのひとつで、青紫色の天然色素です。ブルーベリーはもちろん、ぶどう、なす、カシス、赤じそ、紫いも、黒豆などの皮に多く含まれています。
このアントシアニンが目にいいとされる理由は、目の網膜にある「ロドプシン」の合成を助け、モノを見る目の働きを活性化することにあります。

空軍パイロットの食生活から判明したアントシアニンの効果

目の健康にアントシアニンが効果的であることがわかったのは、今から70年以上前の第二次世界大戦中にさかのぼります。
とあるイギリス空軍のパイロットが夜間飛行の最中、薄明かりの中でも先にあるモノがはっきり見えることを仲間に打ち明けます。
彼の日課は、大好きなブルーベリージャムを乗せたパンを毎日食べること。彼ならではの食生活がきっかけとなり、ブルーベリーの効果にスポットが当たったことで、アントシアニンの研究が進んだんです。

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2.目の健康に欠かせない「ビタミンA」

ドライアイや鳥目の予防にもなる栄養素

にんじん、かぼちゃ、ほうれん草などの緑黄色野菜、うなぎ、レバーに多く含まれているビタミンAは、目の健康を保つために欠かせない栄養素です。
なぜなら、網膜にある「ロドプシン」の成分がビタミンAそのものだからです。
ビタミンAが不足すると、暗い場所で目が見えにくくなる「鳥目(夜盲症)」になることはよく知られていますよね。
ビタミンAは、瞳の表面に潤いも与えてくれる優れものだから、現代病のドライアイ予防にも効果てきめんの栄養です。

3.タンパク質豊富な食材から摂れる「ビタミンB群」

B1、B2は視力低下や疲れ目予防に効果大

ビタミンB群の中でも、B1とB2は視神経のはたらきを高め、視力低下や疲れ目を防ぐ栄養素として注目されています。
ビタミンB1は豚肉、うなぎ、大豆、玄米、レンコンなどに多く含まれ、B2はレバー、うなぎ、納豆、卵、ヨーグルト、アーモンドなどに含まれています。
この他にも、ビタミンB群を摂取できる食材としては、鯖、鮭などの魚類が有名です。魚からは、DHA(ドコサヘキサエン酸)と呼ばれる脂肪を取ることもできますが、これも網膜の反射機能を高める効果が確認されています。

4.抗酸化作用の高さが魅力の「アスタキサンチン」

網膜の血流が良くなり、疲れ目の軽減に効果的

赤い色素が特徴のアスタキサンチンは、カニ、エビ、イクラ、鮭など、赤みがかった魚介類に多く含まれています。
カロテノイドの一種で、とても高い抗酸化作用があり、網膜の血流を良くするだけでなく、毛様体筋の調整機能もアップするから、疲れ目の軽減に効果的です。

5.目の酸化ダメージを防いでくれる「ルテイン」

濃い緑色の野菜から摂取できる栄養素

アスタキサンチンと同じカロテノイドのひとつであるルテインは、ブロッコリー、ほうれん草など濃い緑色の野菜に多く含まれる黄色の色素です。
抗酸化作用のあるルテインは、人のからだの中で網膜の黄斑部と水晶体にのみに含まれていて、目にとって負担のかかる酸化ダメージから防いでくれています。
ルテインの不足は、目の不具合や病気につながることもあり、積極的に摂取したい栄養素です。

【まとめ】瞳を労るアイケアは、バランスの取れた食生活から

目の健康に効果的と言われる栄養素は、今回ご紹介した5種類のほかにもたくさんあります。
「目にいい」と評判のアントシアニンやビタミンAはもちろん、野菜、肉、魚などをバランスよく摂ることが、結果的に目の健康保持や視力低下防止につながっていきます。
起きてから寝るまで、ずっと働きつづけてくれている自分自身の瞳を労るアイケアは、正しい食生活から。普段からの意識次第で、目の健康寿命は変わっていきます。

子どもの視力低下が深刻化 近視人口は日本中、世界中で増加中

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近年、コンタクトレンズを装用する中学生や高校生がどんどん増えています。
このコンタクトデビューの早まりは、オシャレに気を使い始めるお年ごろだから?また、運動や部活動の際にメガネよりも便利だから?
その答えは、もちろん、どちらも当てはまると思います。
しかし、そもそもを考えてみると、コンタクトやメガネを使って視力を矯正しなければいけない子どもや学生がどんどん増えているということですよね。
実は、遠くが見えづらい「近視」の人口は、世界中で増加の一途をたどっていることが分かっています。
近視人口の割合や今後の増加予測を聞けば、きっと驚くことばかり。今回は、視力にまつわる社会的問題に目を向けてみたいと思います。

1.日本の近視人口は数十年のあいだに急増

小・中・高生の近視割合の増加は特に深刻

近視によってコンタクトレンズやメガネでの視力矯正を必要とする人の数は、ここ数十年のあいだに急増しています。
特に、日本では、小学生、中学生、高校生など子ども世代の近視人口増加は深刻です。勉強やスポーツをする際に、メガネやコンタクトレンズが欠かせない人の割合は、時代と共に右肩上がりです。

小学生の3分の1、中学生の半数、高校生の3分の2が近視

文部科学省が2019年12月に発表した最新の「学校保健統計調査」によると、視力が1.0に満たない近視の子どもの割合は、小学生で約35%、中学生で約58%、高校生にいたっては約68%です。
実に小学生の3分の1以上、中学生の半数以上、高校生の3分の2以上が近視であるとの結果が出ています。
また、すべての世代で、男の子よりも女の子の割合が高いことも日本における若年世代の近視事情と言えます。

裸眼視力の詳細データ

〈小学生〉
■ 合 計 → 視力1.0未満/34.57% 視力0.3未満/9.38%
■ 男の子 → 視力1.0未満/31.33% 視力0.3未満/8.29%
■ 女の子 → 視力1.0未満/37.97% 視力0.3未満/10.52%

〈中学生〉
■ 合 計 → 視力1.0未満/57.47% 視力0.3未満/27.07%
■ 男の子 → 視力1.0未満/52.93% 視力0.3未満/24.02%
■ 女の子 → 視力1.0未満/62.22% 視力0.3未満/30.25%

〈高校生〉
■ 合 計 → 視力1.0未満/67.64% 視力0.3未満/38.98%
■ 男の子 → 視力1.0未満/65.36% 視力0.3未満/36.73%
■ 女の子 → 視力1.0未満/69.97% 視力0.3未満/41.27%

※ 視力1.0未満の数値には、視力0.3未満の数値も含まれています

2.世界の近視人口の数もどんどん増加中

60年前と比べて近視人口が約4倍になった国まで

近視人口の増加は、日本だけの問題ではなく、世界共通の問題になっています。
すでに、世界の人口の約25%が近視であるとの統計結果が出ているほどです。
特に、日本、中国、韓国、香港、台湾、シンガポールなど東アジアの近視人口の増加は世界的に見ても異常な伸び率です。
中国では、20歳の時点での近視率が80%と言われていますし、韓国、香港、台湾、シンガポールの近視人口は、60年前と比べて約4倍にもふくれあがっているとされています。

2050年には世界人口の半分が近視になる!?

欧米諸国の近視人口の比率は、東アジア圏と比べれば少ないのですが、増加傾向にあることに変わりはありません。
海外のある研究調査結果によると、今後も世界的に近視人口は増えていくと予想されます。なんと、30年後の2050年には、世界人口の約半分にあたる47億5800万人にのぼるとまで言われているのです。
もちろん、失明や網膜剥離の恐れまである強度近視の割合も徐々に増えていく予測であり、視力低下を防ぐ取り組みに力を入れはじめた国もあるほどです。

3.近視の人口が増えている原因ってなに?

生活環境と生活習慣の変化が視力に影響

では、どうしてそんなに急激なスピードで、近視人口が増え始めているのでしょうか?
その理由として考えられることは、世界共通の“文明の発展”と“ライフスタイルの変化”があります。
パソコン、スマートフォン、小型ゲーム機などの使用が身近で当たり前となった現代は、子どもの頃から“近くのものを長時間にわたって見つづける機会”が増えています。
また、それらの機器を扱う影響や安全面への配慮から、“子どもたちが家の外で遊ぶ機会が減った”ことも視力低下の要因と言われています。
子ども時代の「生活環境」や「生活習慣」は、視力を守るためにとっても大切だということですね。

4.近視は親から子どもに遺伝しやすいってホント?

これからも近視人口が増える可能性は高い…

近視の主な原因には、親からの「遺伝」もあります。
父親か母親のどちらか、または両親が揃って近視や強度近視である場合、子どもも早くから近視になりやすいと言われています。これは、必ずしも当てはまるものではありませんが、確率的には高いという統計データがあることは確かです。
さて、ここで考えておきたいのは、親からの遺伝によって子どもも近視になる可能性が高まるのであれば、「近視人口の増加に歯どめが効かないのでは?」という視点です。
若い世代の近視人口が確実に増えているからこそ、次の世代、その次の世代へと、“近視になりやすい遺伝の力”は引き継がれていきます。
近視人口増加の波をくいとめることは、世界的に見ても難しい課題と言えそうです。

【まとめ】近視が目の病気や失明につながることを忘れないで

日本国内のみならず、世界中で増え続けている近視人口。なかでも、成長期の小・中・高生世代の増加率は目をみはるスピードで加速しています。
視力が悪くなれば、自分の視力に合ったコンタクトレンズやメガネが視界を良くしてくれますし、まわりのみんなも同じだから大丈夫と思うかもしれません。
ですが、近視が進行し過ぎてしまうと、網膜や視神経などに悪い影響を及ぼしたり、さまざまな目の病気にかかったり、最悪の場合“失明”してしまうかもしれないことを忘れてはいけません。
幼児期や小学生などの年齢が低い子どもには特に注意が必要です。保護者は、子どもの近視を早めるきっかけとなるような生活環境に気を配り、できるだけ長く視力を守るように管理してあげることが大切です。

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