「ハード」と「ソフト」の違い、あなたは説明できます?

「ハード」と「ソフト」の違い、あなたは説明できます?

みなさんが使用しているコンタクトレンズは、ハードコンタクトレンズですか?それともソフトコンタクトレンズですか?

最初にコンタクトレンズを購入するとき、どちらのレンズにしようか悩む人は非常に多いですよね。「ハード」「ソフト」とよく耳にするけれど説明できる人は意外に少ないのではないでしょうか。

初めてコンタクトレンズを使用する人も、現在使用している人も、いま一度ハードコンタクトレンズとソフトコンタクトレンズについて学んでみましょう

1.ハードコンタクトレンズとソフトコンタクトレンズ、そもそもの違いって?

1-1.ハードコンタクトレンズ

名前の通り硬いプラスチックで出来たコンタクトレンズのことです。

ほとんど水分を含まない素材で出来ていて、角膜(黒目)より小さなサイズのコンタクトレンズです。大きさは約9mm。

ハードコンタクトレンズには、酸素を通すタイプ(酸素透過性)と通さないタイプの2種類があります。酸素を通さないタイプのレンズは目にはよくないとされ、現在はハードコンタクトレンズといえば酸素透過性レンズのことを指します。

この酸素透過性の良さがハードコンタクトレンズの利点の1つでもあります。

1-2.ソフトコンタクトレンズ

柔らかく、水を含むプラスチック素材でできたコンタクトレンズです。含まれる水の量(含水率といいます)は素材によって異なります。

ソフトコンタクトレンズの最大の利点は、柔らかいため装用感がいいところです。大きさは約13~14.5mm。角膜(黒目)よりも大きく結膜(白目)の部分まで覆ってしまうので以前は酸素透過性の低さが問題とされていました。

しかし新素材のシリコーンハイドロゲルを使用したレンズの登場によって、ソフトコンタクトレンズの酸素透過性は以前よりぐんと良くなりました。

2.結局のところどっちのコンタクトレンズがいいの?

ハードコンタクトレンズ、ソフトコンタクトレンズ、両方の基本的な違いは分かったけれど、結局どっちがいいのか?

ここからは2種類のレンズのより具体的なメリット・デメリットをみていきましょう。

2-1.ハードコンタクトレンズのメリット・デメリット

【ハードコンタクトレンズのメリット】

  • 耐久性に優れており、丈夫で長持ち(寿命は2~3年)
  • ランニングコストが安い
  • お手入れが楽
  • 酸素透過性がよく目への負担が少ない
  • 光の屈折矯正効果が高いので、乱視を矯正したい人におすすめ

【ハードコンタクトレンズのデメリット】

  • ズレたり落ちたりしやすいのでスポーツには向かない
  • 割れてしまう
  • 装用時に違和感があり慣れるまでに時間がかかる(一般的に2週間ほど)
  • 異物が目に入ったとき激痛が走り涙が止まらない

2-2.ソフトコンタクトレンズのメリット・デメリット

【ソフトコンタクトレンズのメリット】

  • ズレにくく、落ちにくいのでスポーツをする人にはぴったり
  • 素材が柔らかく装用感がいいため、初めての人でも違和感が少ない
  • 基本的に割れない
  • 使い捨てタイプやカラーコンタクトレンズなど状況によって選ぶことが出来る

【ソフトコンタクトレンズのデメリット】

  • 極度の視力矯正はできない
  • ハードコンタクトレンズよりお手入れに手間がかかる(1day以外の場合)
  • ハードコンタクトレンズよりややランニングコストがかかる
  • 装用感がいいため、付けてることを忘れそのまま寝てしまうことがある

3.メリット・デメリットはわかった!では実際、どのようにして自分に合ったコンタクトレンズを選べばいいの?

選ぶポイントとしては、予算やお手入れのしやすさ、生活環境、眼のカーブ、眼の状態によっても変わってきますので眼科でじっくり相談しながら決めましょう。

両方のコンタクトレンズの特徴をしっかり理解した上で、ご自身のライフスタイルにあったコンタクトレンズを選ぶことが大切です。