冬本番をむかえ、寒さも厳しくなって来た今日この頃。こんな季節はゆっくり温泉にでもつかって癒されたいものですね。
遠出は難しい、という方でもスーパー銭湯なら気軽に行けるかも?でもちょっと待って!
そう言えばお風呂に入る時って、コンタクトレンズやメガネは外さなくてもいいの?
何となく外した方がいい気がするけれど、温泉やお風呂は湯気で視界も良くないし、床も滑りやすくて危ないから、つけたままの方が安心だけど…。
今回はよく質問にあがる、入浴する時のコンタクトレンズの疑問についてまとめてみました。
1.コンタクトレンズをつけたままの入浴はダメです!
結論から言えば、コンタクトレンズをしたままお風呂に入るのはおすすめできません。目にお湯や水が入ってしまうから?
もちろんそうですが、実はそれ以外にもお風呂にはコンタクトレンズにとって危険な要因がたくさんあります。お風呂でコンタクトレンズを外すべき理由をしっかり確認して、正しいコンタクトレンズの知識を深めましょう!
2.レンズが極度に乾燥してしまって危険!
なんとな〜くお風呂に入ると目も潤って良いんじゃないの?と考えてしまいますが、実は正反対なんです!
コンタクトレンズをした目はお風呂の中では極度に乾燥してしまいます。もちろん、サウナなんてもってのほかです。では、目が乾燥するとどうなるのか。
コンタクトレンズが目から外れてしまう、コンタクトレンズが目に張り付いてしまう、といった危険性が出て来ます。目の乾燥はコンタクトレンズにとって大敵なのです。
3.レンズが変形してしまうので危険!
極度な目の乾燥は、レンズをも変形させてしまいます。また、特にソフトコンタクトレンズは浸透圧の関係で、保存液や専用目薬以外の水(もちろんお風呂場のお湯も)に付着してしまうと変形してしまうのです。
一度変形してしまったレンズは元に戻らないで、残念ながら処分するしかありません。また、たとえ変形しなくても、破れてしまったり、ぼやけてしまったりする可能性もあります。
4.目を傷つけてしまうので危険!
コンタクトレンズを装用したままお風呂に入った時に、万が一目に石けんやシャンプーが入ってしまうと、目にもダメージを与えてしまいかねません。
そうすると、目の中でもっともデリケートな角膜を傷つけてしまい、「角膜の透明度が減少して視界がぼやける」「角膜が炎症を起こして角膜炎になってしまう」など重大なトラブルを招きかねません。
5.アカントアメーバに感染してしまうので危険!
アカントアメーバってご存知ですか?
アカントアメーバとは水の中に潜んでいるアメーバ型の原生生物の一種。その一部には感染性を持ったものも存在していて、なんと角膜を食べてしまうこともあるのです!
そして感染してしまうと、アカントアメーバは角膜炎となり、視界がぼやけてしまい、徐々に視力が低下し最悪の場合は失明の恐れまであります。
6.うっかりつけたままお風呂に入ってしまった時の対処法は?
以上のように、様々な目のトラブルを引き起こす恐れのあるお風呂にはコンタクトレンズを外して入る習慣をつけましょう。
でも、注意していても「うっかりコンタクトレズを装用したままお風呂に入ってしまった!」なんて事もあるかもしれません。
そんな時はお風呂を出て、コンタクトレンズを必ず洗浄・消毒してください。またレンズの状態によっては、破棄して新しいものに変えた方が確実に安全です。
7.【まとめ】コンタクトに水はNG!もちろんプールも!
今回はコンタクトレンズをお風呂で外すべき理由についてご紹介してきました。大切なのは「コンタクトレンズは水がNG!」だと覚えておくこと。
コンタクトレンズの変形を起こすのは、なにもお風呂のお湯だけではありません。プールや海ももちろんNG!なんです。また、洗顔の際もできるだけ水や洗顔料が目に入らないように注意して行うのがベストです。
コンタクトレンズに慣れている人ほど、無意識のうちにケアや使用方法がおろそかになりがちです。大切な自分の目を守るためにも、いま一度よく考えてみてはいかがでしょうか。