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もう迷わない!ソフトコンタクトレンズの洗浄液の種類と正しい使い方

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薬局やコンタクレンズ販売店などで様々な種類のソフトコンタクトレンズのケア用品を目にします。なんとなく最初に使った洗浄液をずっと使用してる、安いから使っているなど目的や効果を理解して使用している人は意外に少ないのでは?今回は、ソフトコンタクトレンズ用の洗浄液の種類と使用方法を解説。知ってる方も知らない方も一緒に確認していきましょう!

1.昔は煮沸消毒が主流だった!?

以前は、ソフトコンタクトレンズの消毒方法といえば「煮沸消毒」が主流だったことをご存知でしょうか?煮沸消毒といっても、コンタクトレンズを鍋で煮るわけではありません。専用の消毒器で煮沸するのですが、ソフトコンタクトレンズの中には熱に弱いものもあり加熱することで破れてしまうレンズやレンズに付着したタンパク質が熱により変化を起こし、レンズの白濁化などを引き起こすケースもありました。

2.時代とともに洗浄方法も進化!

時代とともにソフトコンタクトレンズの洗浄方法も進化を遂げます。薬液による消毒「コールド消毒」の登場です。現在、多くの方が取り入れているコールド消毒は、主に3種類に分類することができます。

2-1 MPS(マルチ・パーパス・ソリューション)

MPSとは、レンズの洗浄・すすぎ・保存・消毒を1液で行うことができる“こすり洗いタイプの洗浄液”のことです。ケアが簡単なことと価格の安さが人気ですが、MPSは指でレンズをこすって汚れや微生物を除去する洗浄液なので「確実に&丁寧にこすり洗いをすること」が必須。オールインワンでコンタクトレンズのケアが完了する便利な洗浄液ですが、自己流の間違った洗浄方法によりトラブルも増加していて、90%以上の人が誤った使い方をしていると言われるほどです。これを機に正しいケア方法を覚えましょう。

MPSの正しいケア手順

step1
清潔な手のひらにコンタクトレンズを置き、MPSを5~10滴ほどたらし、レンズの両面を各々20秒ほど指の腹でこすり洗いをします。この時、MPSの液が少なすぎると十分に汚れが落ちなかったり、レンズに傷がつく原因になってしまうのでもったいないと思わず十分な量で洗浄するようにします。

step2
コンタクトレンズの両面をMPSで20秒以上よくすすぎます。

step3
清潔なレンズケースをMPSで満たしてレンズを完全に浸し、フタをしっかりと締めてから4時間以上放置します。

step4
コンタクレンズ装用の際は、MPSで十分すすいでから装用するようにしましょう。この時、すすぎに水道水は絶対に使用しないでください。水道水にはアカントアメーバという細菌が存在します。そもそもソフトコンタクレンズに水道水は禁物ですが、MPSの液自体消毒力が弱くアカントアメーバには無効とされています。

step5
せっかく綺麗に洗浄したレンズも、保管ケースが汚れていては意味がありません。レンズケースも清潔に保つことが大切。使い終わったら水道水でしっかりと洗い、自然乾燥させましょう。ケース自体も定期的に交換するようにします。

2-2 過酸化水素タイプ

過酸化水素タイプの洗浄液は、過酸化水素が主成分の洗浄液と中和錠(中にはケースに中和用ディスクがついたものもある)がセットになっています。高い消毒効果のあるH2O2(過酸化水素)がコンタクトレンズをしっかり洗浄・消毒するので、人による消毒効果のムラがなく簡単にお手入れができることが魅力です。しかし、過酸化水素は成分が強いため必ず”中和”が必要!過酸化水素タイプの洗浄液の種類によって中和方法や中和時間が異なりますので確認しておきましょう。

「コンセプトワンステップ」

消毒液と中和錠を専用ケースに入れるだけのシンプルなケア方法。H2O2(過酸化水素)のチカラでしっかり消毒を行い、新品みたいにクリアなレンズにしてくれる洗浄液です。中和錠は外側にコーティングがしてあり、中和錠を入れてもすぐに中和が始まらず充分な時間H2O2濃度が維持されるので、コンタクトレンズの初心者からベテランまで誰でも高い消毒効果を得ることが可能です。

コンセプトワンステップの正しいケア手順

step1
清潔な手でレンズを外し、専用のレンズホルダーにセットします。

step2
液を専用カップの内側の線まで注ぎ中和剤を投入後レンズホルダーを浸します。線まで入れないとレンズが液に浸からないので気をつけましょう。

step3
キャップをしっかりと締め、ケースを逆さまにしてゆっくり戻す操作を3回行ったあと6時間以上放置します。

step4
レンズを装用する前にすすぎ液でレンズを一度すすぐとより快適に装用することができます。

「エーオーセプトクリアケア」

洗浄成分・プルロニック配合で洗浄力がアップ。タンパク質や脂質汚れも効果的に落とします。レンズ表面の親水性を向上させるから、うるおい感もアップします。特にシリコーンハイドロゲル素材のレンズに対しては、その特性(乾燥感の低減など)を損なうことなく引き出します。

エーオーセプトクリアケアの正しいケア手順

step1
清潔な手でレンズを外し、専用のレンズホルダーにセットします。

step2
液を専用カップの内側の線まで注ぎます。レンズが完全に浸かるように液の量を守りましょう。

step3
キャップをしっかりと締めて6時間以上放置します。エーオーセプトクリアケアのケースは、中和用白金ディスクが付いているので中和剤は必要ありません。

step4
レンズを装用する前にすすぎ液でレンズを一度すすぐと、より快適に装用することができます。

「コンセプトクイック」

消毒10分・中和10分という短時間でケアが完了する洗浄液。H2O2(過酸化水素)の高い消毒力で短い時間でもしっかりとレンズをクリアな状態にします。

コンセプトクイックの正しいケア手順

step1
清潔な手でレンズを外し、専用のレンズバスケットにセットします。

step2
消毒液(クイック1)を専用カップの内側の線まで注ぎます。

step3
専用ケースの回転部を左右に数回まわします。

step4
バスケットの蓋を赤印に合わせ、10以上放置します。赤印は消毒中と覚えておきましょう。

step5
フタを開け消毒液を捨て、ガイドラインまで中和液(クイック2)を満たします。

step6
専用ケースの回転部を左右に数回まわし、中和液を捨てます。

step7
残りの中和液(クイック2)をもう一度ガイドラインまで満たし、専用ケースの回転部を左右に数回まわします。

step8
フタを青印に合わせ、10分間以上放置してから、レンズを装着してください。青色は中和中と覚えておきましょう。

ここで注意が必要。コンセプトワンステップとエーオーセプトクリアケアは中和するのに最低6時間、コンセプトクイックは10分以上を要します。途中でレンズを装用したり中和が不十分な場合は目に激痛がはしり、最悪の場合角膜損傷を引き起こす可能性もあるので十分に注意するようにしてください。

2-3 ポピドンヨード系ヨウ素タイプ

ヨード製剤による洗浄は比較的新しい方法です。ヨードとはヨウ素を溶かした液体のことで、過酸化水素よりも消毒効果が高くタンパク質の分解に優れていることが特長。使用方法は過酸化水素タイプの洗浄液とほぼ同じです。他の洗浄液に比べ1回当たりの単価は割高ではあるものの、高い消毒効果とケアの簡単さから見れば決して高くはない洗浄液です。

ポピドンヨード系ヨウ素タイプの正しいケア手順

step1
清潔な手でレンズを外し、専用のレンズホルダーにセットします。

step2
付属の「溶解・すすぎ液」を専用カップの内側の線まで注ぎ「消毒・中和剤」を投入後、レンズホルダーを浸します。

step3
キャップをしっかりと締めて、4時間以上放置します。

step4
装用前に「溶解・すすぎ液」でこすり洗いを行ってからレンズを装用します。

【まとめ】

新学期や新社会人になってコンタクトデビューをした人も多いと思います。コンタクトレンズは、何より清潔に保つことが大切!そのためには、自己流ではなくきっちりとした洗浄・消毒方法を身につけるようにしてくださいね。ケア用品は日々消費するものなので、ついつい価格で選んでしまいがちですが目の健康のためにもご自身のライフスタイルやお手入れのしやすさも考慮して選ぶようにしてみてください。またソフトコンンタクレンズの種類によっても洗浄液の向き不向きがあるので、一度お店で聞いてみるのもおすすめです。

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