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まるでSF映画!?未来を予感させるスマートコンタクトレンズ

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これまで当コラムではコンタクトレンズのHow toや健康情報が中心でしたが、今回は少し趣向を変えてコンタクトレンズの未来をご紹介!皆さんは「スマートコンタクトレンズ」をご存知ですか? スマートコンタクトレンズとは、Google、Samsung、SONYなど各社がこぞって開発を進めている次世代のウエアラブル機器のことです。実現すれば、コンタクトレンズで写真を撮ったり、ARを体験したりできる可能性を秘めています。

1.スマートコンタクトレンズ=ウエアラブル機器

スマートコンタクトレンズの知る前に、ウエアラブル機器について知る必要があります。ウエアラブル機器とは、身につけて持ち歩ける機器のこと。単に持ち運べるだけではなく、腕時計やメガネなどのように、実際に身体に身につけられる機器を指します。最近では、スマートウォッチ等が注目を集めています。つまり、スマートコンタクトレンズは、従来のコンタクトレンズような視力矯正のための道具ではなく、数値を図ったり、外部端末と連携する等の機能を持った、まったく新しいコンタクトレンズなのです。

2.医療向け?Googleのスマートコンタクトレンズ

Googleがスマートコンタクトレンズの開発を進めていることは、2014年の1月に発表されています。同年7月には、スイスの医薬品・医療機器メーカーがGoogle社との提携を発表。糖尿病患者向けに血糖値測定ができる医療レンズのほか、度数の変更ができるタイプや無線アンテナ内蔵のものなどの開発が進められていると言われてきました。その後、Googleは2016年秋の発表で、血糖値をモニターしてインスリンを自動投与するコンタクトレンズの特許全文を公開しました。医療用スマートコンタクトレンズの実用化は、近い将来実現しそうです。

3.スマホ連携ができる?サムスンのスマートコンタクトレンズ

サムスンは、2014年9月にスマートコンタクトレンズの特許を申請。2016年3月にようやく特許取得となり、カメラやトランスミッタ(電気信号送信機)などを内蔵したレンズを開発中と発表されています。このスマートコンタクトレンズはスマートフォンと連携し、瞬きによってレンズを通じて出された指示が、連携しているスマートフォンに送られて処理されます。写真や動画も、レンズを通して閲覧できるようにスマートフォンから送信することが可能だと言われています。

4.目で写真撮影!SONYのスマートコンタクトレンズ

SONYは、2016年にスマートコンタクトレンズのカメラ機能の特許を申請しています。こちらはカメラの機能にこだわり、ブレ防止機能や絞り調節など、通常のカメラと同じような機能がついているとのことで、高画質の写真撮影が可能になりそう!無線通信でデバイスに撮影画像を送る機能も期待されていて、実現すればスパイ映画の世界が現実になりそうです。

5.コンタクトレンズを使ったAR体験が可能に!?

昨年秋、医薬部品メーカーEPGLは、iPhoneと連携してARアプリによる映像を投影できるスマートコンタクトレンズの開発をAppleの協力を得て進めていることを明らかにしました。スマートコンタクトレンズの外周に沿ってセンサーやストレージ、電子回路などが埋め込まれ、一般的なコンタクトレンズと同じ感覚で装用することが可能。Google GlassなどのようなVRグラスと違い、着用していても周囲に気づかれません!また、スマートコンタクトレンズの場合、VRグラスの「縁」のような視界を遮るものがないため、非常にクリアで見やすいと考えられます。
また、2016年8月に、NiantecがポケモンGO専用のスマートコンタクトレンズを開発すると発表しています。この発表がEPGLと関係しているのかは定かではありませんが、今後iPhoneとスマートコンタクトレンズを連携させ、ゲームを含むさまざまなARが体験できる未来も遠くないかもしれません。

6.【まとめ】目が良くてもコンタクトレンズをつける日は近い?

各社が開発を進めているスマートコンタクトレンズは、いずれも従来の視力矯正ではない、新しい価値を市場に与えるでしょう。このコラムの筆者も目が悪いのですが、コンタクトレンズはなんとなく怖くてこれまで装用したことがありませんでした。でも、カメラ機能が付いたスマートコンタクトレンズには興味津々です。近い将来、目がいい人も新しいデバイスとしての機能を求めて、スマートコンタクトレンズをつける日が来るかもしれません。業界の動向に注目したいところです。

「ものもらい」ができた!コンタクトレンズはつけても大丈夫?

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まぶたの一部が赤くはれて、まばたきをしたり指で押したりすると痛い!ものもらいは、日常生活で最も起こりがちな目の病気かもしれません。地域によっては「めばちこ」「めいぼ」とも呼ばれるこの病気は、特に疲れがたまったりして免疫力が低下している時によく起こります。気になるのが、ものもらいの症状がある時に、コンタクトレンズをつけていてもいいのかどうか。今回は「ものもらい」ができる原因と対処法、そしてコンタクトレンズ装用における注意点をまとめてみました。

1.ものもらい、めばちこ、めいぼ?結膜炎とはどう違う?

「ものもらい」とは、まぶたにある脂や汗を出す腺に細菌が感染して起こる急性の化膿性炎症のことを言います。この呼び方は、主に東日本で呼ばれる通称で、関西では「めばちこ」や「めいぼ」と呼ばれることもあります。医学的には、まぶたが菌に感染して膿がたまる「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」、まぶたに脂肪がたまる「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」などに分類されますが、いずれも原因は細菌です。
麦粒腫は細菌がまぶたの皮脂腺やまつげの根元に入り込むことで化膿性の炎症が起こり、まぶたが赤く腫れたり、まばたきの時に痛んだりします。
霰粒腫は、まぶたのマイボーム腺が詰まることで起こり、まぶたが腫れたり白いできものやしこりができたりします。これに対して、ウイルス性結膜炎は、その名の通りウイルスに感染して起こります。炎症を起こすのは目の中の結膜で、目が充血してめやにが増え、かゆみが出たり目がゴロゴロしたりします。

2.ものもらいが起こりやすい人の特徴ってあるの?

ものもらいの原因となる細菌は、黄色ブドウ球菌など誰の皮膚にもいるありふれた細菌(雑菌)ですが、発症しやすい人としにくい人がいます。
・お年寄りや子供など、もともと免疫力が弱い人
・不規則な生活で、疲れやストレスがたまって免疫力が弱くなっている人
・目をさわったり、こすったりする癖がある人
・コンタクトレンズの使い方が正しくない人
・前髪が目にかかっている人
こうした、免疫力が弱くなっている人や、細菌が繁殖しやすい状態の人ほど、ものもらいにかかりやすい傾向にあります。ものもらいの原因は、常在菌によるものと、外部から侵入した細菌によるものがありますが、汚れた手で目をこすったりすると雑菌が侵入し、すぐにものもらいができてしまいます。

3.ものもらいができた!コンタクトレンズはどうするべき?

「コンタクトレンズを使いはじめたら、ものもらいができた!」という方がいるかもしれませんが、正確にはコンタクトレンズ自体に原因はありません。コンタクトレンズの取り扱いに問題があり、雑菌に感染した結果です。雑菌の付いた手でコンタクトレンズを扱ってしまうと雑菌が目の中に入り込み、ものもらいの引き金になります。
では、すでにものもらいになっている場合、コンタクトレンズはつけても良いのかどうか。結論としては、よくもあり、悪くもあります。ものもらいは、まぶたやまつげの根元にできるものなので、“状態によっては”清潔なコンタクトレンズであれば治療中でも使用することは可能です。ただし、下記のような症状がある場合の使用はおすすめしません。
・化膿している場合
・痛みがある場合
・異物感がある場合
・腫れがひどい場合
・まぶたの内側に炎症がある場合
また、これらの症状がなくても、コンタクトレンズを装用した途端に痛みやかゆみ、異物感を感じた場合はただちに使用を中止するようにしましょう。痛みにたえながら無理してコンタクトレンズを装用していると、ものもらいの症状を長引かせることにもなってしまします。

4.とはいえ、コンタクトレンズをつけて出かけたい!という場合は

ものもらいの治療中は、患部を休ませるためにもメガネに切り替えた方がいいのは言うまでもありません。ただし、治療中でも工夫次第でコンタクトレンズを使うことはできます。初期の段階なら、ものもらい用の目薬を点眼してからコンタクトレンズを装用することをおすすめします。目薬をさすと薬の成分が涙と一緒に目の上に充満し、ある程度の時間がたてば組織中に吸収されていきます。薬によって吸収される時間に違いがあるので注意は必要ですが、まず清潔にして目薬をさしてから外出の支度をはじめ、なるべく出かける直前にコンタクトレンズを装用しましょう。
ただし、市販の目薬にはいくつかの種類があり、症状によって正しい目薬を選ばなければいけません。とくに、ものもらいの場合は抗菌成分が入ったものでなければほとんど効果はありません。また、1本1本が使い切りになっているタイプの目薬のほうが、衛生的にも保存の点からも安心して使えるのでおすすめです。

5.ものもらい対策で注意すべき5つのポイント

ものもらいは目の病気ですが、栄養がかたよったり、睡眠不足などによる体調不良にも大きく影響されます。

・目が乾燥すると症状が悪化するので、加湿器などで湿度を高めにする
・冷房を使う場合は湿度を高めに設定し、直接風があたらないようにする
・アルコールは控え、休養と睡眠を十分にとる
・甘いものや辛いものなどの刺激物をひかえる
・ストレスは症状を悪化させるのでストレス解消を心がける

要は、バランスの良い食事と十分な睡眠が対策の基本なのです。

6.【まとめ】日々の生活を見直すことが、悩み解決の最短ルート

一度治ったと思ったものもらいが、すぐにまたできてしまうこともあります。そんな時は、疲れがたまっている証拠です。慢性的な疲労は免疫力を下げ、常在菌を暴走させてしまいます。ものもらいを繰り返す時は、自己免疫力の向上につながるように、十分な睡眠を取る、手洗いと洗顔を欠かさず清潔に保つように心がけましょう

コンタクトがぼやける?5大原因を知ってくっきり視界を手に入れる!

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新しいコンタクトレンズに変えたばかりなのに、毎日清潔に洗ってケアしているのに、右目は大丈夫なのに左目だけ……ぼやける!そんな、コンタクトレンズを使っていると誰もが1度は経験するであろうトラブル。目がぼやけて視界が悪いと、集中もできないし、とてもイライラしますよね?しかも、原因がわからないと、不安にもなってしまします。そこで、今回はコンタクトユーザーあるあるな「目のぼやけ」の原因と対策について調べて分類してみました。

1.ズバリ、目が乾いている!

目が乾いている、乾燥してゴロゴロする。コンタクトレンズをつけている人にはお馴染みのフレーズですね。これらドライアイの原因は、長時間のデスクワーク、ストレスや過労、コンタクトレンズ装用時間が長過ぎるなど様々です。そしてこのドライアイもまた、目がぼやける原因の1つです。コンタクトレンズの過剰な使用を避け、まばたきをしたり、目薬を点眼するなど、目のケアをしてあげましょう

2.レンズが汚れたり変形しているかも?

目がぼやける原因に多いのが、コンタクトレンズ自体によるものです。コンタクトレンズになれてくると、洗浄や保存・保管がおろそかになりがち。その結果、コンタクトレンズの寿命が短くなってしまい、「汚れが発生して目がかすむ」「細かな傷が出来て視界がぼやける」「レンズが変形してゴロゴロ違和感が…」といった症状が発生してしまいます。1Day以外のタイプを使う場合、特に気をつけたい原因のひとつでしょう。

3.そもそもレンズが合っていないのでは?

意外と知られていませんが、コンタクトレンズが自分の目にきちんとフィットしていないと、乾燥しやすくなり、目がかすんだり、ゴロゴロしてぼやけてしまいます。特にハードレンズの場合はソフトレンズに比べて硬いため、装用時に違和感を感じる人が多い。ソフトレンズの場合であっても、きちんとBC(ベースカーブ)の合ったものでなければ、乾燥しやすくなってしまいます。コンタクトレンズをつくる時は、必ず眼科で検診をして、自分の目に合ったものをつくるようにしましょう

4. 目の酸素不足のSOSサインかも?

「目の酸素不足」と言われても、あまりピンと来ないかもしれませんが、目の角膜には酸素が必要不可欠で、酸素は目を開けている時は大気から補給され、目を閉じている時はまぶたの裏側の血管から取り込まれます。しかし、コンタクトレンズをつけることで、酸素の補給は妨げられてしまいます。そして、十分に角膜に酸素を補給できないと、「角膜の透明度が保てなくなってしまう」「角膜に血管が侵入してきて、黒目が充血してしまう」などのトラブルが生じて、視界がぼやける原因になるのです。
これを防ぐには、酸素透過率の高いコンタクトレンズを選ぶのが1番!また、コンタクトレンズの連続装用を避ける、つけたまま寝ないなども基本です。

5.目がさらに悪くなったんじゃないの?

コンタクトレンズもメガネと同じく、度数が合っていないと視界がぼやけて、頭痛や肩こり、眼精疲労やストレスの原因になってしまいます。視力は、コンタクトレンズ購入時よりも良くなっていたり、悪くなっていたりと変わるもの。定期的に眼科へ行き、目とコンタクトレンズのチェックをしてもらうことが、何より大切だと言えるでしょう。

6.酷い場合は目の病気も疑って!

目がぼやけるのは上記の原因によるところが多いですが、自分だけで「ちょっと疲れ目だなぁ」「コンタクトが合ってないだけかも」などと簡単に判断してしまうのも少し危険かもしれません。なぜなら「視界がぼやける、かすむ、ピントが合わない」などの症状は実は目の病気の可能性もあるからです。
「目のぼやけ」がなかなか改善されない時は、必ず病院へ!早期に病気を発見をして、治療をすることがもっとも大切です。また治療を怠ってしまったり、遅くなってしまうと失明の恐れもあるので、少しでも心配があれば直ぐに眼科へ行って診断・診療をしてもらいましょう。

7.【まとめ】結局のところ、定期的な眼科受診が何よりの対策です

定期的に眼科へ行くことは、目とコンタクトレンズが合っているかを調べることはもちろん、万が一病気の場合の早期発見にも繋がります。毎日の適切なケアを行い、おかしいな?と感じたら自分で判断せず病院へ。目の健康も、体の健康も、結局のところ同じなんです!

コンタクトレンズをしたままお風呂に入って大丈夫?

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冬本番をむかえ、寒さも厳しくなって来た今日この頃。こんな季節はゆっくり温泉にでもつかって癒されたいものですね。遠出は難しい、という方でもスーパー銭湯なら気軽に行けるかも?でもちょっと待って!そう言えばお風呂に入る時って、コンタクトレンズやメガネは外さなくてもいいの?何となく外した方がいい気がするけれど、温泉やお風呂は湯気で視界も良くないし、床も滑りやすくて危ないから、つけたままの方が安心だけど…。今回はよく質問にあがる、入浴する時のコンタクトレンズの疑問についてまとめてみました。

1.コンタクトレンズをつけたままの入浴はダメです!

結論から言えば、コンタクトレンズをしたままお風呂に入るのはおすすめできません。目にお湯や水が入ってしまうから?もちろんそうですが、実はそれ以外にもお風呂にはコンタクトレンズにとって危険な要因がたくさんあります。お風呂でコンタクトレンズを外すべき理由をしっかり確認して、正しいコンタクトレンズの知識を深めましょう!

2.レンズが極度に乾燥してしまって危険!

なんとな〜くお風呂に入ると目も潤って良いんじゃないの?と考えてしまいますが、実は正反対なんです!コンタクトレンズをした目はお風呂の中では極度に乾燥してしまいます。もちろん、サウナなんてもってのほかです。では、目が乾燥するとどうなるのか。コンタクトレンズが目から外れてしまう、コンタクトレンズが目に張り付いてしまう、といった危険性が出て来ます。目の乾燥はコンタクトレンズにとって大敵なのです。

3.レンズが変形してしまうので危険!

極度な目の乾燥は、レンズをも変形させてしまいます。また、特にソフトコンタクトレンズは浸透圧の関係で、保存液や専用目薬以外の水(もちろんお風呂場のお湯も)に付着してしまうと変形してしまうのです。一度変形してしまったレンズは元に戻らないで、残念ながら処分するしかありません。また、たとえ変形しなくても、破れてしまったり、ぼやけてしまったりする可能性もあります。

4.目を傷つけてしまうので危険!

コンタクトレンズを装用したままお風呂に入った時に、万が一目に石けんやシャンプーが入ってしまうと、目にもダメージを与えてしまいかねません。そうすると、目の中でもっともデリケートな角膜を傷つけてしまい、「角膜の透明度が減少して視界がぼやける」「角膜が炎症を起こして角膜炎になってしまう」など重大なトラブルを招きかねません。

5.アカントアメーバに感染してしまうので危険!

アカントアメーバってご存知ですか?アカントアメーバとは水の中に潜んでいるアメーバ型の原生生物の一種。その一部には感染性を持ったものも存在していて、なんと角膜を食べてしまうこともあるのです!そして感染してしまうと、アカントアメーバは角膜炎となり、視界がぼやけてしまい、徐々に視力が低下し最悪の場合は失明の恐れまであります。

6.うっかりつけたままお風呂に入ってしまった時の対処法は?

以上のように、様々な目のトラブルを引き起こす恐れのあるお風呂にはコンタクトレンズを外して入る習慣をつけましょう。でも、注意していても「うっかりコンタクトレズを装用したままお風呂に入ってしまった!」なんて事もあるかもしれません。そんな時はお風呂を出て、コンタクトレンズを必ず洗浄・消毒してください。またレンズの状態によっては、破棄して新しいものに変えた方が確実に安全です。

7.【まとめ】コンタクトに水はNG!もちろんプールも!

今回はコンタクトレンズをお風呂で外すべき理由についてご紹介してきました。大切なのは「コンタクトレンズは水がNG!」だと覚えておくこと。コンタクトレンズの変形を起こすのは、なにもお風呂のお湯だけではありません。プールや海ももちろんNG!なんです。また、洗顔の際もできるだけ水や洗顔料が目に入らないように注意して行うのがベストです。
コンタクトレンズに慣れている人ほど、無意識のうちにケアや使用方法がおろそかになりがちです。大切な自分の目を守るためにも、いま一度よく考えてみてはいかがでしょうか。

知らなきゃ危険!コンタクトで起こりうる目の傷と症状、その治療法

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コンタクトレンズは角膜との密着度が高い分、装用時はどうしても角膜に傷が付きやすい状態にあり、日常生活で特に痛みを感じていなくても、角膜や結膜に傷がついている恐れもあります。また、傷ができる箇所で炎症の種類が違うため、目のどこに傷がついているのかを把握しなければ、適切なケアができません。当然、適した治療を行わずに放置してしまうと失明の危険性も!そこで、目に傷が出来る原因と治療法、そしてコンタクトレンズ使用者が注意すべきポイントについてご紹介します。

1. 傷がつきやすい「角膜」と「結膜」

「眼球に傷がつく」というのは、多くの場合、目のいちばん外界に近い部分にある「角膜」と「結膜」に何らかの原因で傷を受けた状態のことを言います。「角膜」は、黒目部分の目のレンズとしての役目を担う透明の組織。「結膜」は、白目の表面を覆っている、白目部分とまぶたの裏側に広がる膜のことを言います。「角膜」と「結膜」は外からの物理的な刺激に一番さらされている部位なので、目の部位の中では最も傷を受ける機会も多くなります。

2. 眼球に傷が出来る5大原因

2-1. 目の中に異物が混入した

角膜や結膜に傷がついてしまう原因として最もよく挙げられるのは、目の中に異物が入っているという状況です。まつ毛などが入るとこすって出す人も多いと思いますが、これが傷をつける原因となります。ゴミや小さい砂のように硬いものであれば尚更でしょう。

また、逆さまつげは、通常外側に生えるべきまつげが、内側に生えてしまうことで目の中にまつげが入ってしまう状態を言います。目の中にまつげが入れば常に角膜や結膜を傷つける状態とも言えるので、早めに対処する必要があります。目に違和感があり、異物が混入している場合は、こするのは止めて目の洗浄等をして洗い流すようにしましょう。

2-2. コンタクトレンズの不適切な使用

近年増えているのが、コンタクトレンズの不適切使用。コンタクトレンズを正しく装用しないと、角膜に傷(剥離)をつける角膜上皮障害の主な原因になっています。また感染性の障害、角膜の酸素不足による内皮障害の原因にも繋がっています。目の角膜は涙を介して酸素を取り入れて呼吸しています。コンタクトレンズにより角膜の表面が覆われているとき、角膜は酸素不足の状態!酸素不足だと角膜は傷つきやすくなってしまうのです。コンタクトレンズを正しく使っていないと、角膜に傷をつけるだけでなく、微生物の温床にもなり、感染症も起こしやすくなると言われています。正しいケアで細菌や汚れをしっかり落とし、常に清潔にする必要があります。

2-3. ドライアイ

あまり知られていませんが、ドライアイは「乾性角結膜炎」の俗称です。コンタクトレンズの付けっぱなしでもよく起こるドライアイは、涙が減って目が乾燥するのをはじめ、ゴロつき感、充血、目の疲れといった症状があります。涙は目を保護し、栄養を与えていますが、目の表面が乾くことで様々なトラブルを引き起こし、重くなると黒目に傷ができたり、視力低下や痛みも現れます。ほとんどの場合、軽症ですが、中には重い病気によってドライアイを引き起こしているケースもあります。

2-4. 目薬の防腐剤などの薬のアレルギー反応

なんと、目薬が目に傷をつける原因になってしまう場合もあります。薬剤の成分が合わなければその薬剤成分が触れた部分が炎症を起こしたようになってしまい、傷がつきます。薬によっては角膜や結膜、瞼に強い炎症が出てしまい、角膜と結膜の境にある角膜輪部にダメージが集中します。角膜である黒目は普段は黒い状態ですが、この部分にダメージが出てしまうことで、角膜上皮に正常な細胞が供給されず、白く濁った色になってしまうのです。
目薬は目に良いと思って普段から使いがちですが、度を超えて一日に何度も使うと目が過剰な刺激を受け、傷つきやすくなるので注意が必要です。だからこそ、薬選びは慎重に行いましょう。心配な場合は眼科の医師に相談してみましょう。

2-5. 感染症

角膜や結膜に傷がついてしまう原因の最後は、感染症です。感染性の角膜炎の原因には細菌やウィルス、真菌など様々あります。一般的な細菌であるブドウ球菌や、ヘルペスウィルスなどが挙げられます。植物によって目に傷が付いてしまったり、ステロイド系の目薬を長期使っていると感染します。症状は細菌性よりも遅くに出るのですが、こちらも気づいたらすぐに眼科に行きましょう。

3. どうすればいいの?眼球についた傷の治療法

3-1. 自然治癒

さんざん怖い症状を述べてきましたが、眼球の傷は比較的小さくて浅いものが多いものです。こういった傷の場合には特別な治療は要りません。角膜の一部が小さく剥離しているだけなら、軽傷のため、自然治癒することが多いのです。角膜は特に新陳代謝が激しく、小さな傷なら問題なく自然治癒します。角膜は、1時間ごとに細胞が新しいものに生まれ変わっているという新陳代謝の速さなので、自然治癒も時間がかかることはありません。

3-2. 点眼薬で抗炎症・抗化膿効果

自然治癒では完治が望めなかったり、治りが遅いという場合は目薬が有効です。ただし、症状によって使われる目薬が異なるので、病院でもらった薬を混ぜないように注意しましょう!例えば、「ものもらい」は細菌の感染が原因です。そのため、細菌に効果がある目薬を使わなければなりません。また、紫外線で目が炎症を起こしてしまっているような場合には、炎症の鎮静効果がある目薬が必要です。このように、目薬は症状にあったものを使わなければ意味がないのです。

4. 【まとめ】コンタクトレンズを止めてケアに集中すべし!

「コンタクトレンズは角膜との密着度が高く、装脱着の際に傷が付いてしまうことが多いもの。目への負担も考慮して、家では眼鏡を、外出中はコンタクトレンズを付けている人もいますが、これでも十分なケアとは言えません。出来ればコンタクトレンズの使用を一時止めて、ケアに集中すべきです。眼鏡に切り替えることで無数に出来た傷は自然と治ってきます。
 最も怖いのは、コンタクトレンズが使えないことよりも、視力が低下して元にもどらない、さらには失明してしまうことです。視力に関わる目の組織と目の外との交通部分になるのが角膜であり、角膜に傷がついて炎症が波及すると、眼球の中の視力に関わる部分にまで影響を及ぼしてしまいます。
 目の異物感や充血が続く場合には、必ず眼科を受診するようにしましょう。痛みが激しかったり、視力の低下や視界の変化が起こっている場合には、緊急を要する場合もあります。躊躇なく眼科や救急外来を受診するようにしてください!

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