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2019年4月 目とコンタクトの
大事な知識

コンタクトレンズ保存液は「水」で代用できるの?

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外出中、目の違和感や乾きを感じてコンタクトレンズを一時的に外したい時や、急にお泊まりの予定に変わってしまった時、コンタクトの保存液がなくて困った経験はありませんか?
また、しっかり準備を整えてきたはずの旅先で、保存液をうっかり忘れてしまったという場面があるかもしれません。
コンタクトユーザーの必需品である保存液がない時、「水」や「目薬」で代用しても大丈夫なのかは、気になるところですよね?
今回は、コンタクト保存液の成分や代用方法についてご紹介します!

1.コンタクト保存液は、ただの水じゃない

保存液の成分とは?

コンタクトレンズ専用の保存液は、1日使い捨てタイプのソフトレンズ以外を使用しているユーザーにとって、保管の際の必須アイテムです。
一見、普通の水のように見えますが、コンタクトの保存に適した成分がちゃんと含まれています。
主成分はもちろん「水」ですが、ハードレンズ用には極わずかの「非イオン界面活性剤」と殺菌効果のある「塩化ベンザルコニウム」が含まれていることが一般的です。
また、ソフトレンズ用の保存液には、膨潤状態を保つための「塩化ナトリウム」が0.9%含まれており、レンズの形状や装用感をキープしているのです。

2.「水道水を代わりに使っても大丈夫」は大間違い!

レンズと目の両方に悪影響

コンタクトの保存液を持ち合わせていない時、まず最初に思いつく代用品が「水道水」ではないでしょうか?でも、水道水を代わりに使うことは、とても危険です。気軽に手に入るからといって、たやすく使用するのはやめましょう。
水道水には、塩素が含まれているのみならず、微生物の「アカントアメーバ」が潜んでいることがあります。微生物が付いてしまったレンズをそのまま使うと、「感染性角膜炎」などの眼病を引き起こす原因になってしまいます。
レンズそのものに悪い影響を与えるだけでなく、「少しの時間だけなら大丈夫」ともう一度装用すると、目の病気にもつながりかねません。

ソフトレンズの場合

保存液が無いからといってソフトレンズを水道水に浸しておくと、レンズの含水率が変わってしまい、レンズの形状や見え方に異常が現われます。
もともと水分を含んでいるソフトレンズは、水道水を使用した際の影響も大きいと言われています。
2週間用・1ヵ月用のソフトレンズを使用しているコンタクトユーザーは、せっかくのレンズを無駄にしてしまうこともあるので、保存液以外の代用は絶対に避けましょう。

ハードレンズの場合

ハードレンズを水道水に浸けて保管するのも、ソフトレンズに比べて影響が出にくいと言われていますが、レンズにとって良いことは一つもありません。
水道水に含まれる塩素がレンズの表面に影響を与え、細菌の繁殖が進むだけでなく、レンズの寿命を縮めるきっかけになってしまいます。

3.「どうしても」の時にのみ使える、保存液の代用手段とは?

もちろんオススメはしません!

コンタクトレンズの保存液を水道水で代用することの危険性をご紹介しましたが、急なトラブル時に交換用のレンズを用意していなかったり、近くに保存液を買えるお店がなかったりなどのケースも考えられます。
外したレンズを一時保管する際、保存液の代用品がどうしても必要な時にだけ、わずかな時間だけなら試せる“裏技”が2種類あります。
念をおしますが、もちろんオススメはしません!

水と塩で「生理食塩水」をつくる

真水に食塩を0.9%加えた塩水は、人間の体液に近い『生理食塩水』と呼ばれ、病院の点滴などにも利用されています。
コンタクト専用の保存液の成分も、水に0.9%の塩化ナトリウムを加えたものであることから、『生理食塩水』を自作できれば、一時的に保存液の代用品として使うことができます。

用意するもの

  • ・真水500m(ミネラル分の少ない軟水が望ましい)
  • ・食塩4.5g(小さじ1杯に少し満たない量)
  • ・ペットボトル

まっさらなペットボトル入り天然水500mlを購入すると準備は簡単ですが、食塩を手に入れて、正確に4.5gの量を測ることは、なかなか難しいことでしょう。

目薬は目薬でも「人工涙液タイプ」を利用する

コンタクト保存液を代用するものとして、「目薬」を思いつく人も多いのではないでしょうか?
人の目に直接さす目薬なら大丈夫と思う気持ちも、分からないではありません。しかし、目薬を保存液の代わりに使う際にも細心の注意が必要です。
たとえコンタクト用の目薬であっても、成分に「防腐剤」が含まれている目薬は、レンズの変形や劣化につながってしまいます。
もし、代用品として目薬を使うのであれば、人の涙に近い「人工涙液タイプ」を選びましょう。ただし、代用できるのは短時間のみです。

【まとめ】保存液の代用は「しない」「考えない」が原則

コンタクトレンズはとても繊細

瞳に直接装用するコンタクトレンズは、小さく薄い見た目の通り、とても繊細です。
だからこそ、保存液や洗浄液などのコンタクト専用ケア用品を正しく使用し、大切に保管しなければなりません。
緊急時に限っての代用品として『生理食塩水』と『人工涙液目薬』をご紹介しましたが、これらにはコンタクトレンズを保存する上での十分な効能は期待できません。なぜなら、市販の専用保存液には、乾燥や細菌・カビの繁殖を防ぐに相応しい成分がしっかり含まれているからです。
いくら緊急事態であっても、保存液の代用は「しない」「考えない」が原則であるということをお忘れなく。

便利な使い切りタイプの保存液も発売中

コンタクトレンズの保存には、コンタクトレンズ専用の保存液以上に適したものはありません。
もし、外出中や旅先で保存液を持ち合わせていないことに気づいたなら、近くのコンビニやドラッグストアで保存液を購入することを最優先に考えてください。
最近は、便利な一時的な使い切りタイプの洗浄剤付き保存液も市販されています。ケア用品を正しく扱って、明日も清潔なコンタクトレンズを着けられるように行動しましょう。

コンタクトレンズは飛行機の機内に持ち込みできる?

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プライベートの旅行や帰省、仕事の出張などで、飛行機に乗る機会のあるコンタクトユーザーは少なくないと思います。
国内の移動はもちろん、海外へ出かける人も増えてきており、行き先によっては機内で一泊することもありますよね?長時間のフライトになればなるほど、コンタクトのことが余計に気にかかるのではないでしょうか?
今回は、「コンタクトをつけたまま搭乗しても大丈夫?」「手荷物検査で引っかかることはない?」「着け替え時に必要な保存液・洗浄液はどうすればいい?」など、飛行機の機内にコンタクトレンズを持ち込む方法や、機内でのコンタクト装用の注意点についてご紹介します。

1.コンタクトレンズの機内持ち込みは問題なし

国内線・国際線を問わずOK

コンタクトレンズを着けたままでの搭乗手続き、保存ケースやパッケージに入った交換用レンズを手荷物として持ち込むことに制限はありません。
コンタクトレンズは「高度医療機器」に指定された医療品であり、国内線・国際線を問わず、持ち物検査などの保安検査で引っかかることはないので心配はいりません。

2.コンタクトの保存液・洗浄液の持ち込みには注意が必要

機内持ち込みに制限がある場合も

コンタクトレンズそのものの機内持ち込みは問題ありませんが、保存液・洗浄液を持ち込む際には、注意が必要です。
保存液や洗浄液などの「液体」を、手荷物の一つとして持ち込む際、国内線の場合は問題ありませんが、国際線搭乗時には容量制限があります。これは、ペットボトルに入った飲み物や、化粧品やお酒などのお土産を持ち込む際のルールと同じです。
渡航先での滞在期間や飛行機のフライト時間を考慮しながら、事前に荷物量を調整しましょう。

国内線の場合:持ち込み制限なし

液体物の機内持ち込みに制限はありませんが、手荷物検査の際にカバンなどから一度出し、内容物の確認を求められることがあります。飲み物と同様、専用の機械を通して調べますが、簡単に終わる検査なので時間のロスも少ないでしょう。

国際線の場合:持ち込み制限あり

国際線に液体物を手荷物として持ち込む場合の制限量は「100ml以内」(容器の大きさ)です。
保存液などを機内へ持ち込みたいのであれば、100ml以下の容器に移し替え、他に持ち込みたい液体物と合わせて、1リットル以下のジッパー付き透明袋(プラスチック製)に入れてまとめておくことが条件になります。少ない容量で発売されているトラベル用の保存液・洗浄液もありますので、海外旅行の準備はルールを守って、上手におこないましょう。

3.コンタクトユーザーが機内で気をつけるべきこと

機内の乾燥対策は念入りに

上空高くを飛ぶ飛行機は、機内の気圧を調整するために空気を送り込んでいるため、とても乾燥しています。
コンタクトレンズを着けたままの搭乗は可能ですが、喉だけでなく、瞳も乾きやすい“カラッカラの状態”なので、十分な乾燥対策が大切です。目薬を事前に用意しておいたり、潤い成分がたっぷりの使い捨てコンタクトレンズを一時的に利用するなどの工夫はもちろん、機内ではメガネを使用するなどの対策も効果的です。

機内へ目薬を持ち込む際の注意点

手荷物のひとつとして、ドライアイや疲れ目に効果がある目薬を用意しておくと、機内での乾燥対策になります。
ただし、目薬も立派な液体物のひとつです。国内線は問題ありませんが、持ち込み制限のある国際線の場合は、その他の液体物と一緒にジッパー付き透明袋に入れておくようにしましょう。

【まとめ】長時間のフライトに備えて万全の準備を

うっかり眠っても、メガネなら安心

国内の旅行や出張の場合は比較的短時間のフライトですが、海外の行き先によっては、10時間を超える長時間のフライトになる場合もあります。また、日本を夜に出発して翌朝に到着する「夜行便」も多く出ています。
飛行機を利用するコンタクトレンズユーザーが、特に気をつけたいのは、機内で長時間を過ごす場合です。うっかりコンタクトレンズを着けたまま眠ってしまうと、乾燥した機内環境によって目が開けずらくなったり、レンズの装用時間を超えてしまうこともあります。飛行機の機内はもちろん、目的地に降りた後も快適に過ごすために、目の乾燥を防ぐことはとても大切。長時間のフライトでは、目の健康を気づかうことはもちろん、ゆったりと時間を過ごすためにも、メガネをかけることがとても効果的です。

コンタクトを装用するなら1dayタイプを

長時間のフライト中、飛行機の機内でコンタクトレンズを保管・交換することは、意外と大変です。
機内に持ち込める保存液・洗浄液の量に100ml以下の制限があるだけでなく、夜行便の機内は暗く、トイレも狭いことがほとんど。レンズを取り外したり、付け替えたりするには手間がかかってしまいます。どうしても機内でコンタクトレンズを使用したい場合は、使い捨てできる1dayタイプのコンタクトレンズがオススメです。また、乾燥対策の点眼薬も忘れず持参しましょう。
目的地への道中を、安全で快適に過ごせる準備を整えて、いざ、空の旅へ!

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